4 [金継ぎ工房]☆春の特別出品 中世ライン古窯ジークブルク手付瓶(14世紀)







































 ケルン応用美術館『Köln  AngewandteKunstmuseum』(ドイツ)蔵




ピーター・ブリューゲルの『バベルの塔』(1563年)ウィーン美術史美術館蔵






芹沢銈介コレクション(静岡市立芹沢銈介美術館)より

 

ライン川流域の中世ジークブルク古窯の手付瓶[Zylinderhalskurug]、ミュージアムピースクラスの優品です。
ヨーロッパでシュタインツォイク(=ストーンウェア)が生まれた初源期のものとなります。その中でもこのように自然釉の掛ったものは極めて稀小で、コレクター垂涎の逸品です。
この度皆様にご紹介すべく、ドイツ人の現地コレクターより思いきって購入いたしました。
日本での収蔵品例としては、芹沢銈介コレクションにスリップウェアと共に同手の手付瓶が紹介されています(図録には塩釉と記載されていますが、当時はまだ塩釉ではなく正しくは泥釉のエンゴーベです)。
また世界的な16世紀の画家、ピーター・ブリューゲルの『バベルの塔』(1563年)や『農民の婚宴』(1568年)などの作品にも同手の手付瓶が描かれていることでも有名です。中世末にはこのようなうつわでビールを呑んでいたことをブリュ-ゲル絵画から覗い知ることができます。
径年の当たりが口縁や高台部分に多少ありますが、完器と言っていい状態で稀少です。水も直接入りますので、観賞陶器としてだけでなく花器としてお使いいただけたら、うつわ本来の魅力も生きてくることでしょう。
ブリューゲルの生きた当時にはビールなどの飲料用器としてだけではなく、路傍のマリア像の下などに掛け花入れとして用いられていたことが作品から検証されています。
初めて美術館クラスといえるコレクションを扱うにあたり多少緊張しております。購入資金の工面もあったため、開始価格をある程度のところから始めさせていただきたいと思います。
どうぞ御了承下さい。
サイズ:口径8,0-8,3cm 高さ22,3cm 高台径8,7-8,9cm(商品の状態等お問い合わせください)
個人コレクションはもとより資料館・美術館等での展示にもお応えできるよう、ジークブルク古窯現地関係資料等を準備しますのでお申し出ください。
後ほど追加画像がありますのでご覧いただければと思います。それではどうぞよろしくお願いします。