ライン炻器と呼ばれるライン川流域の古陶

 

  中世後期から近世初頭にかけてライン川流域地方(現在のドイツ・ベルギー)を中心に製造された、焼締めまたは塩釉陶器のことを『ライン炻器(せっき)』と称しております。炻器とはstone ware(ストーンウェア)のことで、1200-1300度で硬く焼き締められた陶器です。ヨーロッパにおけるストーンウェアはこのライン地方が発祥地であり、後にイギリスなど各国にその技術が伝播しました。